GENIVI Demo Platformを試してみる
GENIVIがGDP(GENIVI Demo Platform)というものを公開していることを知りました。
一体、どんなものなのかを知りたく、実際に動かしてみることにしました。
準備~実行
まずは、環境のダウンロードから。
以下のページへアクセス。
GDP Download Page - GENIVI Development Platform GDP - Confluence
2016年6月時点の最新版はGDP-ivi9。
以前試したAGLと同様に、今回もVirtualBox上で試せるのかな、と思っていたら、どうも使える仮想環境はQEMUのようで。
ということで、QEMU版のrootfsとbzImageをダウンロード。
尚、QEMUを使うホスト環境には、以前構築したUSBuntu(Ubuntu 14.04)を使用。
あとは、以下の公式情報を参考に。
QEMU x86_64 Hardware Setup and Software Installation - GENIVI Development Platform GDP - Confluence
QEMUなど実行に必要なものをaptでインストール。
$ sudo apt-get install qemu-kvm libvirt-bin bridge-utils
先ほどダウンロードしたrootfsを解凍してファイル名を変更。
$ gunzip gdp-ivi9-qemu.rootfs.ext4.gz
$ mv gdp-ivi9-qemu.rootfs.ext4 genivi-dev-platform-qemux86-64.ext4
さらに先ほどダウンロードしたbzImageもファイル名を変更。
$ mv gdp-ivi9-qemu.bzImage bzImage
あとは、上記2つのファイルを同じディレクトリに置いて、そのディレクトリで以下のコマンドを実行してGDPを起動!
sudo kvm -kernel bzImage \ -net nic,vlan=0 \ -net tap,vlan=0,ifname=tap0,script=no,downscript=no \ -cpu core2duo \ -hda genivi-dev-platform-qemux86-64.ext4 \ -vga vmware \ -no-reboot \ -soundhw ac97 \ -m 512 \ --append "vga=0 uvesafb.mode_option=640x480-32 root=/dev/hda rw mem=512M ip=192.168.7.2::192.168.7.1:255.255.255.0 oprofile.timer=1"
動作確認
さぁ、GDPが起動したので、色々と動作確認をしてみます。
Fuel Stop Advisor
まずは"Fuesl Stop Advisor"から。クリックして・・・
・・・ん??? 何も起こらない・・・
私の環境だけでしょうか?
Navigation
"Fuel Stop Advisor"は諦めて、PCのキーボードで右矢印キーを押下して、"Navigation"にフォーカスを遷移。
マウスでクリック。
おぉ、なんかナビのデモ?が動き始めました。
なんだか、昔のポリゴン系ゲームのような画面で、どんどん道を進んでいきます。
どこがナビなのか、さっぱり分かりませんが。
AM Monitor
お次は"AM Monitor"。何でしょう、これは?
こんな画面が表示されました。
ウィンドリバー社のロゴが表示されていますが、ウィンドリバー社の製品か技術を使っているんですかね???
結局、どういう機能なのか、よく分からないまま・・・
Application
さぁ、どんどん行きますよ~。お次は"Application"。
って、テキスト入力のデモ?
つ、つまらん・・・
Media Player
最後は、"Media Player"。音楽や動画でも流れるのかと期待しながら・・・
こ、これはX-Windowのデモアプリか?懐かしい・・・
マウスポインタを目玉が追いかける・・・のかと思ったら、全然目玉が動かないし!
どこがMedia Playerなのやら・・・
まとめ
まぁ、あんまり期待していませんでしたけどね。
まだAGLの方が完成度は高いような。
どっちもどっちだけれど。
携帯電話のLiMoなどもそうでしたが、車載用の標準的なLinuxなんて実現しない(実現しても普及しない)のかもしれないですね。